33: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2017/09/02(土) 10:27:21.16 ID:pnTtT7GF0
モバP「――なるほど、乃々の中にいた妖怪が暴走していたのか」
茄子「そうみたいです」
茄子「それで、乃々ちゃんは何もしなくても他人の心の声が常に聞こえるようになっちゃったみたいで」
モバP「……それは大変だっただろうな」
乃々「正直にわかに信じがたいですし……」
乃々「そもそも覚えてないので、なんとも……」
小梅「……でも、辛そうだったよ、乃々ちゃん」
モバP「そうだろうな」
モバP「何せ、その妖怪は聞こえる声を全て悪口に変えていたんだろうから」
泰葉「そうなんですか……!?」
モバP「ああ」
モバP「……その妖怪は、はじめは心を読む力だけを与えるんだ」
モバP「そして、時間かけて、読んだ心は正しいものである……と宿主に認識させる」
モバP「完全に力を信じきった後、その妖怪は動き出すんだ」
モバP「力を暴走させ……かつ、届く声にフィルタをかけるんだ」
モバP「宿主が傷つくように言葉声を変えるんだ」
モバP「褒めるような言葉でさえも、けなすような言葉に変えてな」
モバP「宿主は届く言葉が全て真実だと信じきっている……それまでが全て正しかったからな」
モバP「そうして弱った心を捕食するのがこの妖怪だ」
乃々「えぇ……そんな危ないのなんですか」
モバP「今はまだ大きな影響はないがな」
モバP「……」
モバP「……いや、待てよ」
モバP「さっき暴走してたって言ったよな?」
モバP「じゃあどうしてまた潜伏しているんだ……?」
聖「……きっと、こずえちゃんが……」
モバP「こずえが?」
こずえ「おねがいをかなえたのー……」
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