たまご粥
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/09/01(金) 22:52:34.13 ID:ZXrrsdaR0
夏の終わりが近づいて、吹く風が人々の頰をやさしく撫でる頃。

郊外の、うらさびれたアパートの一室。

木村夏樹はひどい風邪にかかっていて、重い身体をベッドに横たえていた。

汗は滝のように出るのに、どうしようもなく寒い。

ここ数日まともな食事をとれておらず、夏樹は弱り切っていた。

身体が衰弱すると不思議なもので、心も“やわ”になって、

普段の快活さがすっかり鳴りをひそめていた。


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