爽「『風の谷のナウンコ』…ですか?」咏「だねぃ」(最終第四ステージ)
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名無しNIPPER
[saga]
2017/08/31(木) 20:56:32.20 ID:fIOypw8n0
>>67
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その頃、風の谷、酸の湖のほとりでは・・・
あの巨大船の残骸を防壁としている谷の者たちと、トルメキア軍が500mほどの距離をとって、お互いに睨み合っていた。
そう、胞子に侵された森を焼く時のドサクサに紛れて反乱を起こした風の谷の住民たちは、なんとか全員ここまで避難してきていたのだ…
しかし、勢力を盛り返したトルメキア軍たちは10台以上の戦車を出動させ… 睨み合いの均衡状態という形になってはいるものの、最早谷の者たちにトルメキアに対抗する術は残っていなかった。
ウ、ウウウウゥゥ・・・! イ、イッテエエェ・・・! アアアァァ・・・! グウウウゥゥ・・・!! チクショオオオォォ・・・!!
巨大船の中には、数百名の谷の者たちが立てこもり、戦闘で負傷した者たちのうめき声であふれ返っていた。
クルミ「銃を持っている人は全員壁のところで外の見張りに立って…! 他の人たちは、ケガ人の治療に回ってあげてね!」
クルミ「みんな頑張るんだよ! きっと、もう少しでヒサ先生と姫様が戻ってきてくれるから… それまでの辛抱だよ!」
ナウンコもサエもいない今、谷の者たちに指示を出しているのはクルミ・カクラであった。
しかしそんな彼女も、ここまでの連戦に次ぐ連戦によって、その小さな体は煤と泥で汚れ… 疲労の色が表情に現れていた…
チカコ「クルミ、ごめんね… 私がこんなだから・・・ うっ! ぐふっ! ゴホッ、ゴホォッ・・!!」
ナルカ「こ、国王様! 寝ていて下さい…!」
ベッドの上で、心配そうに自分の部下たちを見回している病気の女王チカコの頬は、さらにやつれていた。
この酸の湖のほとりは風の谷の居住区より糞海に近く、瘴気が濃いのである。
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