龍崎薫「みんなー!ウミガメだよー!」市原仁奈「その5でごぜーます!」
1- 20
659: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/06(金) 21:12:50.44 ID:roclnV9F0
【解説】
アイドル輿水幸子はバラエティ番組の収録でスカイダイビングをしていた。
事前に姫川友紀から「絶対にリュックとパラシュートを間違えるんじゃないよ」と言われていたが、
彼女が鞄から取り出したのは、リュックに入れていたはずの弁当箱。

つまりこれはパラシュートの付いていないリュック……


幸子は絶望したが、命の危機を前にした頭脳は誰よりも早く回転し
『リュックの中身をパラシュート付きリュックの中にすべて移し変えていた』ことを思い出す。


なあんだ、よかった。幸子は汗ばんだ手で弁当箱を掴み、
取り戻した余裕で「そうだ、ちょうどお腹がすいたし、空中でランチと洒落込みましょうか」と考えた。




ところが、弁当箱を開けた瞬間、それは悪夢へと転じた。




時速200kmで落ちる幸子と弁当は、下から時速200kmの風を受けているのと等しい。
どうなったかは言うまでもないだろう。

蓋は開けた瞬間幸子の顔面にぶち当たり、そのまま何処かへ飛んで行った。
中身はまるで命を与えられたかのように舞い踊り、弁当箱の中から躍り出た。
不幸なことに中身はチャーハンだった。
パラパラの米粒が鼻耳目など顔中の穴という穴に入り込み、顔面にへばりつき、それはそれは悲惨な有様であった。


斯して幸子は2度目の絶望に叩き落とされた。


「ついてない」と、そう思った。


しかしこの状況……まてよ?顔面中にご飯粒……ウケるのでは?


転んでもただでは起きない幸子の精神が、今の状況を冷静に分析し『これはウケる』と結果を返した。
このまま地上に無事に降り立てば、笑いの神も同時に地上に降り立つことになろう。


幸子は上空で1人、ニヤリと笑んだ。




目論見通り、幸子はバラエティ的にたいそう"美味しい"思いをしたそうな。


おしまい


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
667Res/166.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice