龍崎薫「みんなー!ウミガメだよー!」市原仁奈「その5でごぜーます!」
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331: ◆Uziy.AhwOc
2017/09/10(日) 00:04:39.42 ID:4qzEZfjcO
美城常務の下で働くうちに、彼はますます常務への思いを募らせた。

切れ長の眼。すっと通った鼻。簡潔でいて信念に満ち、時として詩的な言葉の数々を紡ぎ出す唇。惚れ惚れするようなその声。無駄のない美しいプロポーション。研ぎ澄まされた刃のような雰囲気、多くの困難を越えてきた者のオーラ。

近くで見れば見るほど、彼女は魅力的だった。

彼は幾度か常務にアプローチを仕掛けた。常務に疎まれぬようしつこくなく、それでいて情熱を秘めた風に。だが、彼女はそれらを素っ気なくかわした。彼は女性慣れはしている方だと自負していたが、彼のテクニックは小手先の姑息なやり口でしかないのだろうか。彼は、自分は男性として彼女の横に並び立つにはまだまだだと感じた。

プロジェクト・クローネの成功なしには、何事も始まらないか。彼は、想い人の宿願を果す手助けをすべく、自らの仕事に集中することにした。


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