多田李衣菜「サバの味噌煮」-SS速報VIP

多田李衣菜「サバの味噌煮」

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7:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 22:43:05.57 ID:6Pa69HpB0
1人残された李衣菜は、がっくりと肩を落とした。

けれでも胃袋は空腹を訴えていたから、夕食をとることにした。

ほかほかの炊きたてご飯を、お椀によそってテーブルへ。

以下略 AAS

8:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 22:44:51.60 ID:6Pa69HpB0
李衣菜はまず、小鉢に箸をのばした。

ほうれんそうの胡麻和え。

きちんと水を絞って味付けをしたので、箸あたりがしんなり優しい。

以下略 AAS

9:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 22:46:24.24 ID:6Pa69HpB0
次に彼女が食したのは、野菜のオーブン焼き。

塩を軽くふって、ただ焼いただけの料理だったが、

その“焼いただけ”が良い仕事をしていた。

以下略 AAS

10:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 22:54:51.34 ID:6Pa69HpB0
三品目はまいたけのお吸い物。

スーパーで特売であったため追加した料理であったが、

出汁は粉を使わず、昆布とかつおぶしから煮出した。

以下略 AAS

11:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 22:57:32.01 ID:6Pa69HpB0
サバの味噌煮。

今回の料理の中で、李衣菜がもっとも自信を持っていた一品である。

みくの嫌う魚臭さを最小限にすべく、最大限の努力をした。

以下略 AAS

12:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 23:00:25.01 ID:6Pa69HpB0
塩分が気になって味噌を少し減らしたが、生姜が味のボリュームを支えている。

それでいてわざとらしくなく、きちんと味噌の旨味と調和している。

手間をかけた分、魚の身はほろほろとやわらかく、口の中でとろける。

以下略 AAS

13:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 23:02:44.43 ID:6Pa69HpB0
夕食後、李衣菜はみくの分を、自分のお弁当箱に詰めた。

明日の昼食にするつもりである。

だが、みくが食べるはずだったサバの味噌煮を、箸で持ち上げた時、

以下略 AAS

14:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 23:03:32.55 ID:6Pa69HpB0
むしろ自分の方が、みくを必要としている。

憧れのロックなアイドルは、まだ遠い。

いや、ひょっとしたら、

以下略 AAS

15:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 23:05:04.76 ID:6Pa69HpB0
翌日、李衣菜はテーブルから顔を上げた。

お弁当箱におかずを詰め終わって冷蔵庫にしまったとき、

どっと疲れがやってきて、ダイニングで眠ってしまったのだ。

以下略 AAS

16:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 23:07:02.82 ID:6Pa69HpB0
けれども、お弁当箱はなくなっていた。

おかしいな。

李衣菜は台所を探した。

以下略 AAS

17:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 23:07:50.32 ID:6Pa69HpB0
おしまい

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