エミリー「仕掛け人さま、冤罪ですわ! 冤罪!!」
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75: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:35:45.97 ID:U/2KRspU0
エミリー「いや、待って! 待って下さい!! そんな流れで有罪にされるのは、私嫌です!!!」
千早「ふふっ。安心して、エミリー」
貴音「如月千早、まだこの審理の流れを覆せる材料があるというのですか?」
76: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:37:41.10 ID:U/2KRspU0
エミリー「……え? あずささん?」
千早「聞こえますかー? あずささーん?」
奈緒「ちょ、ちょっと千早さん。現地調査員ってあずささんなんですか?」
77: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:38:42.32 ID:U/2KRspU0
三浦あずさ「はーい。日本の法廷のみんなー、私は今ここイギリスの首都ロンドンに来ていますよ〜♪」
奈緒「あ、あれ?」
78: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:39:42.79 ID:U/2KRspU0
あずさ「現地の人に、ちょっと聞いてみましょうね〜。こんにちは〜」
現地人「うわ! 三浦あずささんでねぇか」
あずさ「あら〜日本語がお上手なんですね〜」
79: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:40:28.75 ID:U/2KRspU0
あずさ「実は私、ここイギリスのお役所にも先ほど行ってきたんですが……これがその写真ですけど〜」
奈緒「いや。その建物、天栄村役場って書いてあるやないですか!」
あずさ「そこでも、エミリー・スチュアートっていう戸籍はなかったのよね〜。はい、現場からは以上です〜」
80: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:41:16.55 ID:U/2KRspU0
貴音「これで決定しましたね」
歌織「現地に、エミリーちゃんの戸籍がなかったということは……」
エミリー「い、今のは私の出身地ではありませんでしたわ!」
81: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:42:26.04 ID:U/2KRspU0
奈緒「え? 茜ちゃんやんか。どないしたん?」
茜「いやー。ロケから帰ってきたら、みんなこっちだって聞いてえ。さっそく茜ちゃん、来ちゃった。みんな、可愛い茜ちゃんがいなくて寂しかったでしょ? もう、隠さなくていいからいいから」
奈緒「いや別に隠してへんけど、今なあ大変なとこで」
82: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:43:05.16 ID:U/2KRspU0
可憐「あれは、ほ、本当なんです。私は香りに敏感ですので……よくわ、わかるんです」
歌織「そういえば先日、私とイギリスのロケに行きましたものね」
可憐「は、はい。ロンドンの空気は……雨が降った後の土のような……穏やかで落ち着く香りがするんです」
83: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:44:23.19 ID:U/2KRspU0
可憐「あ……で、でもですね、猟犬のように頼られても……こ、困りますけど……茜ちゃんが機内食をチキンかフィッシュか迷った末に、両方食べてしまって今おなかが苦しいっていうことぐらいしか……わ、わかりませんから」
茜「ええっ!? なんでわかっちゃったの!?」
可憐「茜ちゃんから……お、お魚と鶏肉の香りが……ただよっていますから……」
84: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:45:09.18 ID:U/2KRspU0
可憐「では……し、失礼しますね」ギュッ
エミリー「え? えええ? あ、あの、可憐さん。ひ、人前でこのような抱擁は……////」
可憐「……わかりました!」
85: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2017/08/27(日) 14:45:35.89 ID:U/2KRspU0
奈緒「と、いうことは……」
千早「エミリーは……」
可憐「はい。生まれついての方でなくては、身に染み着いた香りにはならないはず。エミリーちゃんは、イギリス人に間違いないと……お、思います!」
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