102:名無しNIPPER[saga]
2017/08/26(土) 23:42:00.57 ID:i5gu9J0q0
千歌(あわわわ、身体が動かないよ……! でも、皆はあんなに頑張ってる……!)
千歌「わ、私だって何かできるもん……!」フラフラ
影『ッ!』ヒュオオオオ
梨子「千歌ちゃん! 危ないっ!!」
千歌「いやあああああ」ズササッ
ポロポロコロコロ……
影『……?』
千歌「あ、千歌がいつも持ち歩いている飴が……!」
影『……アメ……アメ……ワタシノ……ルビィノ……』
―――それは、ほんの一秒にも満たない時間だった。
千歌の落とした飴が、彼女―――黒澤ルビィの琴線に触れた。
飴。大人が子どもに与える無償の愛の証。
幸運なことに、ルビィはそれを受け取ることのできる家庭に生まれ落ちた。
両親と姉妹の幸せな生活。その中で飴を独り占めするのは、先に生まれた姉だろうか。
否、妹である。
ルビィは容赦なく姉から飴を収奪し続けてきた。それは下の子だからという倫理観の暴力であった。
そんな環境下で醸成されるのは、名前の通り、宝石色の愛され体質。そして―――鈍く光る独占欲。
飴は全て私のもの。傲慢にも似たその感覚が、黒澤ルビィの足を止めた。
ダイヤ『る、ルビィ……?』
ルビィ『あはっ』
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