【モバマス】カワイイボクらは斃れない【アニデレ】
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6: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/25(金) 01:08:48.68 ID:l79BlxhkO
幸子は以前、高垣楓が常務の誘いを断ったという噂を聞いたのを思い出した。
常務は強引なタイプのようで、すべてを自分の思い通りにしたがる人物であるらしく、彼女に反発するアイドルも少なくないと聞いていた。
幸子にはそれがよく理解できなかった。タレントのプロデュースに関わる人間なんて、多かれ少なかれ自分の夢を抱えてるものだ。その夢を肩代わりして叶えるのがタレントの仕事であると彼女は考えていた。そんな彼女にとって、美城常務のやり方はむしろスムーズに仕事ができそうだとも思っていた。
しかも、相手は常務である。ここの社長の代理人、このプロダクションのほぼ全てをそれなりに自由に使える人物だ。
自分がやりたい事があるなら勝手にやればいい、でもそれは今やらなければいけないことか?どんな夢でも叶える為には人脈が必要になる。それを今確保しておこうとなぜ思わない?
ボクたちは出演者のプロフェッショナルだ、演出家でも脚本家でもない。
「輝子さんは常務のやり方をどう思いますか?」
幸子は輝子に尋ねる。彼女もまた常務のやり方に反発する側なら、幸子にできることは何もない。だがそうでないのなら……。
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