2:名無しNIPPER[sage]
2017/08/25(金) 00:01:51.13 ID:qkoRY2ssO
ヒバリ「はぁ…」
朝、支度を済ませた後にパスケースの写真を眺めてため息をつくのが最近習慣になった
写真の人物はそんな事を知るわけもなく、こちらに向かって眩しい笑顔を見せている
ヒバリ「はなこ…かわいいわ」
届かない想いなんて消えてしまえばいいのに、といつも思う
決して届くことのない想い──────
それは見えないガラスのような壁で隔たれている
私はそんな悩みを振り払うように軽く頭を振る
パスケースをしまい、誰もいない家に行ってきます、と告げ家を出る
外に出れば、早朝のやや冷たい空気が私を迎える
空は澄み渡り、爽やかな風が髪をゆらす
私の曇り空な心とは正反対だ
そんな差異にため息をつきながら、学校へ─────
いや、はなこの笑顔を見るために、私は登校を始めた
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