【安価】ラノベ作家ストレイドッグス
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3: ◆.JHt7QQNpc[saga]
2017/08/24(木) 21:44:37.43 ID:AjdDNtiw0
 
「俺のこと気にするより、自分の心配した方がいいんじゃねえの。あんたの異能、タダじゃないんだろ?」

 そのとおりだ。
 鰤牙の能力は強力だが、その分、払う代償も大きい。
 具体的に言うと、能力発動中お金が口座から消えていく。一秒につき千二百円。それが無敵の代償だ。意外と安いと思うだろうか? わずか十秒で一万二千円、たった一分で七万二千円である。
 それを三十分以上、使用し続けているのだ。いったい、いくらのお金をドブに捨てたのか、カネの暗黒面に飲み込まれたい方は是非とも計算してみるといい。

鰤牙「ナンセンス。僕の金の使い方は僕が決める」

 今なお、口座残高が無為に消費されているにも関わらず、鰤牙は気にもとめていない。

鰤牙「今、気になっているのは君の異能だよ。灰色」

鼠色「鼠色だ」

鰤牙「最初は読心か運勢操作かと思ったけれど、違うね。君は未来を知っている、もしくは自分の望む未来を選ぶことができるのかな。もっとも、何らかの制限があるようだけど。そうでもなければ、君がいまだに立っている理由が説明できない。違うかな?」

鼠色(なんで分かんだよコノヤロウ……!)

 鼠色の異能は『Re:ゼロ』。
 時間を巻き戻す異能だ。発動することで世界の時間を巻き戻し、全てをやり直すことができる。彼はこの異能を用いることで、鰤牙に倒される度にトライ&エラーを繰り返していた。

鼠色(また失敗かよ……!)

 だが、この異能にも欠点はある。
 それは、自身が死ななければ発動できないということだ。
 


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