モノクマ「オマエラにはノナリーゲームをしてもらいます!」
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96: ◆UZpiB8bc8Q[saga]
2017/08/28(月) 19:22:47.53 ID:KAuLqKU90
【Aフロア 体育館】


モノクマ『投票の締め切りまで、あと5分です!』


日向(気持ちの整理がつかないまま、俺は【月のカードキー】で扉を開けた)

日向(五月雨と七海を殺したのは誰なのか、こまるは何処に行ったのか、疑問はいくつも浮かび上がってくるが、ひとつとして答えは出なかった――)

日向(とてもゲームをするような気分ではなかったが、投票の締め切りは刻一刻と迫っている)

日向(俺はもやもやした気分のまま、部屋の入口へと一歩足を進めた――その時)

K「日向さん。一緒に【希望】に投票しませんか?」

日向「……?」

K「日向さんの現在のBPは【5】――このラウンドでお互いに協力を出せば【2点】が加算されて【7点】になります」

K「そして次回もまた、対戦相手とともに【協力】を出しあえば、さらに【2点】が追加され、【9点】に」

K「逆に、日向さんが今回【絶望】を選んで【3点】が加算されたとしても、合計値は【8】」

K「つまり、いずれにせよ、次回の投票でしか【9点】にはならないということです」

K「であるならば、ここはお互いに歩み寄って確実に【2点】を獲得したほうが賢明でしょう」

日向「それはそうだが……K、お前のBPはいくつだ?」

K「僕ですか?」

日向「確か、1回目の投票でおまえは【絶望】をえらんでいたから……【6点】だったはずだ」

日向「すると、今回の投票で同じように【3点】が加われば……お前のBPは【9点】になる可能性があるじゃないか」

K「それはそうですね。しかし、僕はいち早く脱出したいわけではありません」

日向「けど、最初の投票では【絶望】を選んだんだろう?」

K「あれはあくまでも念のためです。【3点】の状態で【2点】を引かれたら、心もとないでしょう?」

K「その点、今は気が楽なものです」

日向「でも普通なら、早く外に出たいと思うんじゃないか?」

K「もちろん、僕もここから出たいとは思っています。ただ『いち早く』とは考えていないだけです」

日向「なんでだよ?」

K「なんでって……当然でしょう? 僕が脱出したら、残されたみなさんは永久に出られなくなってしまいますので」

日向「永久に? どういう意味だ?」

K「モノクマが言っていたでしょう。【9】の扉はたった一度しか開放できない――と」

日向「誰かが一度開いて脱出したら、その後は誰も……」


モノクマ『投票の締め切りまで、残り1分です!』


K「そろそろ時間のようです。それではよろしくお願いします」

日向「ああ、わかった。お前もたのむぞ」


――


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