【モバマス】白菊ほたる「私は、黒猫が苦手です」
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8: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2017/08/20(日) 15:56:10.99 ID:7paV1WT90
●土曜夜 女子寮白菊ほたる自室
菜々「……ともかく、連れ帰れてよかったですね」
ほたる「あんなに逃げたのに。あの後はおとなしく部屋まで来てくれて、私のベッドですやすやと……」
菜々「そんなに逃げたんですか」
ほたる「ずっと走ってたけど、ぜんぜん追いつけなくて。後ろ姿はいつも見えているのに、どうしても手が届かなくて」
菜々「え?ずっと見えてたんですか」
ほたる「え、は、はい……」
菜々「……(モシカシテ)」
ほたる「あ、あの?」
菜々「ああ、いえ―――そういえば、ほたるちゃんは福猫の話、知らなかったんですか」
ほたる「初耳です。不吉なものだ、ってお話は、よく聴かされていたのですけど……」
菜々「夜目が効いて目ざとく物を見つけるし、ネズミを取って穀物を守ってくれる。昔の人にとって猫はとっても有難かった―――だからそのうち『猫は福を招くに違いない』って、みんなが言い出したんですよ。だからずっと昔から、日本では猫は縁起物。外国でも、演技がいいって言うところは少なくなかったみたいです」
ほたる「……」
菜々「それで招き猫なんてあるわけです……あれに黒いのがあるの、見たことないですか」
ほたる「……そういえば」
菜々「色には、ちゃんと意味があるそうです。白は招福、金は金運。で、黒は魔除け・幸福・厄除け。だから『福猫』って言うんです」
ほたる「知らなかったです。でも、それならどうして……あ」
菜々「?」
ほたる「そういえば、あの……お腰は大丈夫でしたか?」
菜々「おかげさまで。明日には平気でしょう」
ほたる「よかった……」
菜々「まあしばらく動けなくてレッスン遅刻しちゃってトレーナーさんにすっごく怒られたりしましたけどーあははー」
ほたる「菜々さん……!」
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