【モバマス】白菊ほたる「私は、黒猫が苦手です」
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6: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2017/08/20(日) 15:55:06.32 ID:7paV1WT90
●再び土曜日/事務所前
菜々「それで断れなくてつい預かってしまいましたと」
ほたる「たった今、ロケバスを見送ったところです……」
菜々「正直に、黒猫は苦手ですって言ってもよかったと思いますよ?」
ほたる「でも……佐城さん、人見知りなところ、あるじゃないですか」
菜々「……そうですね」
ほたる「練習熱心で、つらそうな顔を見せることも少ないけど……レッスンの後とか、時々人の輪から離れて、ぽつん、と居ることがあるんです。10歳の、女の子が」
菜々「……」
ほたる「それなのに、あまり親しくない私にわざわざ、お願い、って―――勇気が要ったんじゃないかなって。そう思ったら、断れなくて……」
菜々「にしても、ほたるちゃん。思いのほか雪美ちゃんのこと見てたんですね」
ほたる「……悪いことしちゃったから。ずっと、気になっていたんです。レッスン一緒になったらいつの間にか目で追ってたり」
菜々「なるほど、それならいい機会かもしれませんね。ナナも手伝ってあげますから、ちゃんとお世話してあげ……ほたるちゃん、ペロちゃん抱く手がこわばってますよー?」
ほたる「わ、解ってるんですけど、でも……!」
菜々「落ち着いて、落ち着いて。こわくないこわくなーい……ほら、黒猫は福猫なんてことも言いますし」
ほたる「……黒猫が、福猫……?」
ペロ「ンギャア(ほたるの手からするするっと抜け出す)」
菜々「あっ」
ほたる「あっ……ぺ、ペロさん?」
ペロ(そしらぬ顔であらぬ方向に走りだす)
ほたる「ペ、ペロさん待って!?」
菜々「な、ナナも追い(ビキィ)腰ィっ!?」
ほたる「な、菜々さん!?」
菜々「な、ナナのことは構わずに追ってください……(ばたり)」
ほたる「お、お大事に……!」
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