卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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9: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/08/20(日) 22:58:43.23 ID:0nnYzKIl0

凛(――流石に、蘭子の訴えから自分の正体をバラしちゃう子が出たのは予想外だったのか)

凛(――未央のあまりの行動力に、プロデューサーがすごく慌てていたのを覚えてる)

凛(――あれだけ狼狽えてたのは……プロデューサーには悪いけど、ちょっと面白かった)


P『こっ……今回は、日野さんが本当に"喰種"を受け入れられる方であり問題は発生しませんでしたが』

P『やはり、隣にいる仲間が"喰種"だった時のショックは…人によって簡単に計り知れるものではないと思います』

P『ですので、これからは皆さんの安全を確実に守るため、これ以上の人間の皆さんへの秘密の暴露を禁止します』


P『……………………せめて』


P『……せめて舞台に立つまでに、隣に立って歌う方に十分触れて、その方を理解するまで』

P『待ってはいただけませんか……』


凛(――プロデューサーの必死な訴えが効いたのか、それとも)


杏『杏も今は正体バラすのやめといた方がいいと思う』

杏『人間よりの生活してた未央ちゃんだから判別出来たことだし』

杏『今、杏たちが同じことやって即通報ルートって危険性はゼロじゃないしね』

杏『少なくとも今はやめとこ。うん』

杏『いや、未央ちゃんはバラしていいって話じゃないからね』

杏『未央ちゃんもこれ以上はやめてね?』


凛(――めずらしく慌ててた杏の制止が効いたのか)

凛(――それ以上、人間に直接正体を明かす子は出なかった)


凛(――私も……まだ、未央みたいに一線を飛び越える度胸はなくて)

凛(――奈緒にも加蓮にも、私が"喰種"だってことは言えてない)



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