卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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7: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/08/20(日) 22:56:15.01 ID:0nnYzKIl0


蘭子『我らが翼は、地に堕つる門へとつながってはいない!!』

蘭子『ヒトに射られる為に私達は飛んでるんじゃない!』

蘭子『"喰種"だから、いつかは殺されて死ぬだなんて、そんなの……』


蘭子『そんなの、当たり前みたいに受け入れないでっ!』



蘭子『私、わかるもん! こっちから話しかけたら、分かってくれる人はたくさんいるもん!』

蘭子『飛鳥ちゃんだって、美穂ちゃんだって、芳乃ちゃんだって……』

蘭子『私達が"喰種"だからって、ちゃんと変わらずに受け入れてくれるって分かるもん……!』


蘭子『だから、皆ももっと人間のみんなを見てよ……!』

蘭子『このライブで、プロデューサーが作ってくれた舞台で……!』

蘭子『一緒に踊って、ファンのみんなを笑顔にするステージを作って……』

蘭子『そしたら、わかるはずだもん……!!』


蘭子『人間も"喰種"も、何にも変わらないって……!!』

蘭子『菜々さんは殺されて当たり前なんかじゃないんだって……!!』


――――――――――――――――――――


凛(――終わりの方には、涙でぐしゃぐしゃになっていた蘭子の訴えで)

凛(――私達はまた、揺らぎ始めた)

凛(――ずっとずっと、当たり前、これだけは仕方ないって思っていたことが)

凛(――あんなに必死になって否定されたのだから)



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