卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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68: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/09/02(土) 23:13:18.75 ID:SEAxogu10

美城「……"喰種"とは言え恩人だから、できれば命だけは見逃してやりたかったのだがな」

美城「良いだろう、話そう」


美城「私がこの真実にたどり着いたのは、私自身の裏付けによって得られたものでもあるが……」

美城「そもそものきっかけは、とある"喰種"アイドルによるリークだった」

美城「内容は、『彼女』が独自に掴んだ346プロの違和感」

美城「そして、そこから構成された『彼女』自身の推論」


美城「制裁を恐れて証拠を掴めなかったため、裏付けを私に丸投げしたのだろうが」

美城「驚くことに、彼女の推理はほぼ当たっていた」

美城「あとは簡単だ。仮説さえ立てられれば、あとは証拠を集めるだけでいいのだから」

美城「奴等の武器は『気付かれないこと』。真実の欠片にさえ気付いてしまえば、容易に辿り着ける」


橘「……『彼女』の名前は?」

美城「…………」



美城「―――『佐久間まゆ』」



美城「佐久間曰く、彼女は君たちが346プロ職員から輿水幸子を保護したことを知ってリークを決意したようだ」

美城「"喰種"とは言え、大した先見の明だ。346プロの対応を予期し、私に集めた情報と推理を渡したのだからな」


橘「……」



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