卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/10/06(金) 20:11:08.22 ID:hJ19nLRW0
「アーニャちゃん」
「美波さん」
「今日は、一緒に走ってくれて……その」
「ありがとう、ございました」
「今日は、その……二人に」
「お話したい事が、あって……」
「みんなは、私の赫子を見て」
「『強そう』って、『強い赫子を持ってていいな』って」
「魔王様みたいで、私にぴったりだねって言ってくれるんですけど」
「私は、この体……あんまり好きじゃないんです」
「…えっと! お父さんとお母さんからもらった身体が嫌いってことじゃないんです!」
「お母さんは、会えないけど……」
「ずっとひとりで育ててくれて、愛してくれて、今でも、大好きで」
「お父さんは、顔も分からないけど……やっぱり好きで」
「……そうじゃなくて」
「私はこの力が、ちょっと怖くて」
「私が憧れた力って言うのは、上手く言えないんだけど、何でもできて」
「一生懸命働いて、私のせいで、誰にも頼れなくて、ひとりで寂しそうにしてるお母さんも」
「物語に出てくるような魔法が使えたら、助けてあげられるから……」
「そんな魔法みたいな力に、憧れたんです」
「……私の力は、そんな理想の力じゃなくて」
「ただ、人を……傷つけるものだから」
「だから、怖くて……」
「私は、ただ」
「お母さんや、プロデューサーや、美波さんみたいに、だれかを助けられたら」
「そんな存在になれたらいいな、って……」
「だから、言葉だけでも真似したかったのかも……」
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