卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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355: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/10/03(火) 23:31:20.22 ID:fRPw4LRD0

ちひろ「藍子Pさんは裕美ちゃんを皆の部屋に戻して! 念のためまだ拘束は解かないでくださいね!?」

ちひろ「ああもう殺されなくて良かったですね裕美ちゃんは! 死ねば良いのに!」


藍子P「ほら、立ちなさい。君も俺達も運が良かった」グイッ


裕美「…え、あ…」

裕美「……たす、かった……?」


――――――――――――――――――――


ちひろ「…もう、本当に心臓に悪い……」


ちひろ(――最初の人質を殺さず、時間を置いたのにはちゃんと理由がある)

ちひろ(――それは『隻眼の喰種』の楓さんが救助に来た時、取り返しがつくようにしたから)


ちひろ(――もし楓さんが人間アイドルを助けに来て、数人でも私達がアイドルを殺していたなら)

ちひろ(――間違いなく、私達は彼女の怒りを買って容赦ない殲滅を喰らったでしょう)

ちひろ(――そうなれば完全に詰み)

ちひろ(――実際、プロデューサーさんはまだ到着していなかった)


ちひろ(――でも、プロデューサーさんの遅れを考慮して一時間待ち)

ちひろ(――それで誰も殺していないうちに楓さんが間に合ったのなら)

ちひろ(――交渉と説得で、楓さんを白鳩と戦う味方にできる望みがある)

ちひろ(――先ほど放送で言った通り、白鳩の殲滅だって目的の一つ)

ちひろ(――『アイドルを守るため』なら、協力してくれる可能性がある)


ちひろ(――人間アイドルを全員解放することが協力の最低条件になるだろうから、目くらましと口封じは出来なくなるけど)

ちひろ(――楓さんなら……救助のために集まってくれた白鳩の大隊を容易く蹴散らせる)


ちひろ(――解放した人間アイドルだって……確実性は下がるけど、あとから殺しに行くことだってできる。職員が無事なのだから)

ちひろ(――手間がかかるから、出来れば来てほしくなかったんですけどね)


ちひろ(――ああでも、CPの皆のところに白鳩を行かせずに済むからある意味良かったのかも)

ちひろ(――でもすごく複雑な気分)


ちひろ「……あーもー。こんだけ悩むことになるから嫌なんですよ」

ちひろ「楓さんと言い日高特等といいかつてのリトルバードといい、規格外の存在……」


ちひろ「『化け物』って言うのは」



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