卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/10/02(月) 21:08:55.37 ID:GZXcOG7g0
――――――――――――――――――――
武内P「……」
P(――ここは……)
P(――ああ、そうか)
P(――私は、神崎さんに赫子を剥がされて……)
P(――私は、収録スペースの床に寝そべっている)
P(――人間アイドルの方達が、私を取り囲んでいる)
P(――小日向さんは、担当プロデューサーの亡骸を抱えて涙を流している)
P(――私が殺した)
P(――二宮さんは、少し離れた壁に寄りかかりこちらを睨んでいる)
P(――殺されかけたのだから当然だ)
P(――木村さんは、右手だけで器用に左手を止血している)
P(――左手の指が動いていない。抵抗された時に私が斬った影響だろう)
P(――3人とも、つい先ほどまで私が殺そうとしていた)
P(――今は出来そうにない)
P(――身を起こす体力も、まだ回復していない)
P(――多田さんは、木村さんから離れて蹲っている)
P(――島村さんは……)
P(――そこで初めて、自分の頭が何かに乗せられていることに気が付いた)
P(――気付いた直後に、顔に水滴が滴り落ちたのを感じ取った)
P(――意識を真上に向けると)
P(――島村さんが、私に膝枕をしていて)
P(――そして私の顔を覗き込みながら、涙を流していた)
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