卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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280: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/09/26(火) 17:31:30.18 ID:wXlrPCRN0

『本日は346プロダクションにお越しいただき、誠にありがとうございます』

『私、事務員の千川ちひろと申します』

『「笑顔の橋」のライブ放送は見ていただけましたかー?』

『とっても素敵な舞台でしたね!』


実「……千川ちひろ?」


『喰種対策局の皆さん』

『本日まで私達の準備を待っていただき、本当にありがとうございました!』

『おかげでアイドルの皆さんの避難もほぼ無事完了しました!』

『感謝感激です! ゆかりちゃん達の苦労も報われるというものです!』


宇井「……どの口が……!!」ピキ


『……ところで』



『お察しの良い捜査官……たとえば、対策U課の方はお気付きかもしれませんが』

『実は私達のやり方、結構な穴があります』

『人間と喰種を一緒に逃がしても、検査の通達をして人間を呼び戻せば』

『検査に来なかった子は"喰種"って分かっちゃうんですよね』

『もちろん、来ないでくれる人間の子がいないとも限りませんが……』


丸手(――気付いてる?)


『……そ、こ、で!』

『346プロダクションの先輩方は、本社にある改装を施しました!』


『知ってましたか? 346プロの地下にはたくさんの部屋や通路があること』

『皆さんが突き止めた「保管所」だけでなく、あらゆる建物への抜け道が存在することを』


丸手(――抜け道!?)


『ああいえ、職員の我々は一人たりとも逃げてませんよ?』

『……失礼。まゆちゃんのプロデューサーと今西部長は例外ってことで』

『ただ、ここ数日は「あるもの」を運ぶためにこの地下通路を利用していました』


『何を運んでいたか、分かりますか?』



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