卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/09/11(月) 18:12:19.45 ID:sYHaExIf0
未央「…そういや、あーちゃんの赫子初めて見たなあ」
未央「私と同じ甲赫だったんだ。思ったより分厚くて固そうだけど、刃がついてないのはあーちゃんらしいや」
未央「参ったなあ。こっちはあーちゃんを傷つけたくないんだけどなあ」
藍子「じゃあ黙って私のところに来てください」
藍子「私は本気です……!!」
未央「まーったく……」
未央「……仕方ないかあ。これ以上、嫌われたくなかったんだけどな」
未央「実はね、あーちゃん」
未央「家族ともめた時、みんな最後まで私を外に出してくれなかったんだよ」
未央「兄貴なんかは、ずっと私にしがみついて離してくれなくて」
未央「まあ、やろうと思えば"喰種"の力で引き剥がして強行突破も出来たけどさ」
未央「でもそんなことしたらケガさせちゃうの目に見えてるし」
未央「それでね。結局、どうやって家を出たかなんだけど」
未央「『ある事実』を言ったら、皆すごく動揺したんだ」
未央「その隙をついて、家を出て、今ここ」
藍子「……?」
未央「よーく聞いてね、あーちゃん」
未央「私のせいで茜ちんが死んだって言ったでしょ? あれ、ちょっと違うんだ」
未央「まず私が散々に痛めつけられちゃってね。すごいもんだよ、お腹に穴空いたもん」
未央「一応治ったんだけどさ。やっぱりすごく体力使うみたいで、苦しくて苦しくて」
未央「食事も最低限にしかとってなかったからさ、お腹もすいちゃって」
未央「そんな時に、目の前に茜ちんを連れてこられた」
未央「茜ちんは、捕まってることも忘れて私の心配ばっかりしてくれて」
未央「そして、すっごくいい匂いがして」
未央「ここまでお腹がすいたの、実は初めてだったんだ」
未央「だから"喰種"の飢えが地獄だってこと知らなくてさ」
未央「あんまりお腹がすいたもんだから、意識も途切れ途切れで、何も考えられなくて」
未央「必死に声かけてくれる茜ちんのことも、耳に入ってこなくて―――――」
未央「そのまま――――――――――」
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