卯月「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝完結編】
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163: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/09/11(月) 18:06:28.53 ID:sYHaExIf0

藍子(――久しぶりに会った未央ちゃんは、どこか異様な雰囲気でした)

藍子(――私と話している時も、時々独り言のように呟いています)

藍子(――3日前までの未央ちゃんと比べて、何処が、とははっきり言えないけど)

藍子(――それでも、何かがおかしくなった事は分かります)

藍子(――まるでさっきのプロデューサーみたいに)


藍子「……?」


藍子(――何が? 今の未央ちゃんは、なにがプロデューサーに似ているの?)

藍子(――現実を見ていない目。悪い意味でふわふわとした喋り方)

藍子(――どこか悲しそうな顔)

藍子(――まるで、このまま何処かに消えていってしまいそうな……)


藍子(――あ)


藍子(―――――!!!)



藍子「……ッ、未央ちゃん!!」

未央「!? お、おおうッ!?」


未央「ど、どしたのあーちゃん? あーちゃんらしくないよ、いきなり大声出して」

藍子「……未央ちゃん」


藍子「今の未央ちゃんの様子……」

藍子「ついさっき会った、私のプロデューサーと同じ表情をしてました」

未央「……ん? どゆこと?」


藍子「今の未央ちゃんの顔……」



藍子「生きることを諦めた人の顔です」



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