83:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/20(日) 01:03:48.87 ID:EqKCwBbEo
【舞台袖】
カチューシャ「うぅーん……」ブルッ
まほ「どうした?」
カチューシャ「なんか寒気がしたのよね。体に纏わりつくような冷気が」
まほ「…………それは抱きしめてくれという遠回しなおねだりか?」
カチューシャ「ち……っ、違うに決まってるでしょ!」カァァァ..
まほ「冗談だ」クス
カチューシャ「ったくもう……あんたそんなキャラだったわけ?」
まほ「私なりに色々とあるさ。黒森峰では仏頂面で恐れられたりもしたしな。こうした戦車道に関係の薄い場では少し気も緩むというものさ」
ミカ「それは嬉しいね」
カチューシャ「っ!?あんた……いつの間に!」
ミカ「いつの間に?それは人類が地球上に誕生した瞬間、という意味かい?それとも、ミカという個体がこの空間に…」
カチューシャ「めんどくさいわよアンタ!」
ミッコ「……否定はしない」
まほ「……嬉しい、とはどういう意味だ?」
ミカ「気が緩む、というのは、我々の勝率を上げる要因になるからさ。キミたちは優勝候補だろう?」
カチューシャ「ふん!当然よ!」
ミカ「ただ、優勝を目指して天を仰ぐのはいいけれど、それは同時に優勝候補を倒そうとキミたちを仰いでいる存在を忘れることに繋がる。足元をすくわれるのはそういった場合だよ」
まほ「……確かにな。足元を見ずに歩みを進めればつまづきもするだろう。だが私たちは優勝を目指してはいるが天を仰いではいない。その瞬間瞬間、試合に……対戦相手に目を向けている」
カチューシャ「そ、そうよ!全部そうよ!」
ミッコ「だってさ、ミカ。油断してないみたい」
ミカ「うん。でもそれも好都合さ。まぐれで勝ったと思われるのも悲しい出来事。胸を張って決勝へ行くためには全力を出し切って…」
ミカ「その上で負けてもらわなければね」クス
まほ「……野心の無いタイプだと思っていたが、考えを改めねばならないな」
ミカ「そう、それでいい。私はただの勝利には興味が無い。バトルの最中、そしてその先に得られる実体のないモノにこそ惹かれる。出し惜しみせずに全力で戦おう。であれば負けても得るものはある」
まほ「試合の前に負けたあとのことを考えるのか。勝利が遠ざかるぞ」
ミカ「逆さ。勝利に固執することこそが勝利を遠ざける。持たざる者の強さ……重要なのは勝利ではないと真に理解する者が勝利を得る」
まほ「…………」
ミカ「…………おっと、そろそろコールがかかる。話はここまでとしよう。あとはステージ上で互いの全てをぶつけ合おうか」フフ
まほ「そうだな。カチューシャ、最後に一言、何か言ってやれ」
カチューシャ「え?!えと……その………わ、わかったわ!」
カチューシャ「♪Расцветали яблони и груши……」♪カチューシャ
まほ「いや、歌ではなくてな」
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