280:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 00:45:31.23 ID:VzU1fFy5o
しほ「大洗の連中は青春真っ盛りといったやりとりをしているわね」
千代「……あの距離の会話が聞き取れるの?だいぶ離れているけれど」
しほ「忘れたの?私の聴力は蛾と同等レベルだって」
千代「…………蛾?」
しほ「ええ。ハチノスツヅリガは人間の15倍ほどの聴力を持つと言う」
千代「……だとしても、蛾に例えるのはあまり良くないと思うわ」
しほ「………………」
千代「?どうしたの?蛾を責められて機嫌を悪くしたのかしら?」
しほ「それもゼロではないけど……大洗の子たちを見ていて、ふと自分の高校時代を思い出してね」
千代「そう……」
しほ「…………ちよきち、今夜……私と」スッ
千代「!?だ、だめよ!あの日、最後の思い出にするって決めたでしょう!?」
しほ「とうにムラムラしてるんだ」
千代「なんなのよその言い分!家元同士がこんなところで誤解を招く会話をするのはいけないことよ。自分を律しなさい、しぽりん」
しほ「……そう、ね。ごめんなさい」
千代「わかってくれればいいの」
しほ「…………そうだ。ちよきち」
千代「なに?」
しほ「キレイで大きなお城に興味はない?」
千代「ありません」
しほ「……そう」シュン
千代「あ……」
千代(普段はしっかりしているくせに、こうやってところどころで弱い部分を見せて母性本能をくすぐる。これを天然でやってしまうしぽりんは恐ろしい子!)
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