254:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/20(日) 23:36:05.67 ID:EqKCwBbEo
みほ「……じゃあどうして?今回で1勝1敗になっても、次のバトルで…」
まほ「いや、もう今回でこういった大会に出るのは最後にしようと思っていたんだ」
みほ「え!?どうして!私たち、これからもっとラップを頑張っていかなきゃいけないのに!?」
まほ「…………みほ。私たちは戦車道が本業だろう?」
みほ「あ」
みほ(そうだった……もちろん戦車道も頑張ってるけど、最近はラップが楽しくてつい……)
まほ「気持ちはわかるがな。戦車道関係者のほとんどが参加しているこの大会はとても楽しい。今まで触れてこなかったHIPHOPに関わることで、前よりも視界が開けた気もする。だがそれを生かすのは戦車道でだ」
みほ「…………うん」
まほ「……だから今回で最後と決めた。そしてそう決めたからには、みほに負けたままではいたくないと思ったんだ。姉のくだらない意地だがな」
みほ「それでわざと延長に……」
まほ「ああ。自分勝手な理由ですまない」
みほ「……ううん、そういうことなら納得したよ。負ける可能性だってあったんだもん。リスクを負ってる」
まほ「そう言ってもらえると助かる」
みほ「…………うー」
まほ「……どうした?」
みほ「私が勝てる可能性もあったって思ったら……やっぱり負けたのが悔しくなってきた……」ハァ..
まほ「ふ……いい傾向じゃないか。引っ込み思案で感情を抑えるよりよっぽどな。小さい頃のみほはもっと活発だった。本来の自分を取り戻してきているのかもな」
みほ「……そうかも。でもだからこそちょっと困ることもあるんだよね……」
まほ「……何がだ?」
みほ「お姉ちゃんのことを大好きな気持ちが抑えられなくなりそうで」
まほ「………………そ、そうか。私もみほのことは妹として大事に思っているよ」
みほ「そういう感じじゃなくて、前の大会のあとからね、寝る時とかお姉ちゃんを想うと……」
まほ「あ、ま、まずい。ステージに長居しすぎているな私たち!そろそろ舞台袖に戻ろう!司会の人も困っている!」
みほ「……あ……そ、そうだよね」
まほ「さあ行こう」
みほ「うん…………ねえ、お姉ちゃん」
まほ「なんだ?」
みほ「優勝出来ても出来なくても……最後のバトル、楽しんできてね」
まほ「ふっ……素直に『優勝してね』とは言わないんだな」
みほ「ご、ごめんね!でも愛里寿さん、強いし…」
まほ「わかっている。だが負けるつもりはない。みほに勝ったんだからな」ニコリ
みほ「」キュン
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