138:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/20(日) 03:41:43.58 ID:EqKCwBbEo
【2階席】
千代「はぁぁぁー……」
しほ「緊張しすぎだ。もう少し冷静になれ」
千代「え、ええ、そうね……」
しほ「今の試合はよくわからない単語が多かったが……試合内容と合わせて説明してくれないか?」
千代「え?これから延長が始まるのよ?」
しほ「だから手短に」
千代「……まず愛里寿はロサ・カリーナというMCネームに付いて言及。小説『マリア様がみてる』に登場する薔薇様と呼ばれるお姉さま方は『ロサ・キネンシス』など、頭に『ロサ』の付く愛称で呼ばれるの」
千代「それを真似たMCネームに対して攻撃したわけ。今野先生というのは作者のこと」
しほ「なるほど」
千代「あとは少年ジャンプのテーマである友情・努力・勝利を入れ替えてライミングしたり、それに対してアズミさんが『ジャンプ』、『空砲ですか?』、『チャンプルー』、『食う方ですか?』とライミングしているのだけれど、この『マガジンがない』、つまり銃に弾がないのと、ジャンプの話ばかり、という2つの意味なのでしょうけど、はじめの一歩は少年マガジンで連載されているので意味が通じなくなっている。知らずに口に出てしまったのか、言い間違えたのかはわからないけれど、カルパッチョさんに『はじめの一歩は少年マガジン 空砲は空想 有象無象 重症』と手痛いアンサーを受けてしまったわね」
しほ「それでも審査員の判定ではボコファイターズが勝ったが……?」
千代「両者ともビートの元ネタであるエヴァンゲリオンの要素を入れながら戦っているのだけど、それが相手への攻撃に直結していないと効果は薄いわ。『感激を』と『エヴァンゲリオン』で踏んでいるのは上手だけれど、相手にダメージは無いわ。もちろん、自分のスキルを見せつける効果はあるけれどね」
千代「それは愛里寿にも言える。『少年よ 神話になれ』を『猛然と 韻吐き出せ』とライミングしながら歌ったところも、上手いし面白い試みだけれど、韻に関してはカルパッチョさんがかなり踏んでいるのは誰でもわかるわ。だから韻を踏んでいる相手にはさほどダメージを与えることにならない。むしろそれを受けてさらにライミングを連発されてカウンターを受けた形ね」
しほ「ふむ……言われてみれば確かにな」
千代「でもこれも審査員の判定基準によって評価は変わるけれどね。スキルを見るかアンサーを見るか。ロサ・カリーナさんの『魂揺すぶらん』は劇場版エヴァンゲリオンのエンディング曲である『魂のルフラン』をかけたもので、しかも魂を揺さぶられない、と相手へのディスになっていて見事。それに締めも良かったわ。ライム戦隊カリレンジャーを挙げる審査員がいるのも全く疑問ではないわ」
しほ「ちよきちが審査員ならどちらに入れていた?」
千代「……ひいき目抜きでも……ボコファイターズかしらね。愛里寿がロサ・カリーナさんの『幕ノ内一歩』を拾い『あんたが 一歩幕之内? なら私は華麗に ビートアプローチ』は即興性も高くてかなり上手い。さらに『切断する アンビリカルケーブル バトル中 短気になる生物』のラインはエヴァンゲリオンの用語を使いつつ、自らを生物と表現し、そのあとに『こっち進化したね』というのは、リリン……つまり人類からさらに進化したというパンチラインになっているわ」
しほ「深読みの気もするが……だがそう思わせる余地のある言葉ということか」
千代「そうね」
【ステージ】
役人「それでは延長戦に入ります!先攻後攻じゃんけんをお願いします!」
ジャンケンポン
愛里寿「……先攻で」
役人「OK!では延長戦、先攻、ボコファイターズ!後攻、ライム戦隊カリレンジャー!DJルミ、かまーせー!」
ルミ「っ!」キュルル
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