110:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/20(日) 02:41:08.82 ID:EqKCwBbEo
【舞台袖】
カルパッチョ「いよいよ2回戦ですね」
桂利奈「は、はい」
カルパッチョ「?どうかしましたか?」
桂利奈「………………」
桂利奈(私の最大の武器は特撮とかアニメの知識、それと図太さだって会長は言ってくれた)
桂利奈(でも私は前の大会で代表になれなかった。西住隊長や冷泉先輩が強かったっていうのもあるけど……補欠に決まった時の会長のセリフ……)
杏『さかぐっちゃんはアニメとか特撮ネタに寄りすぎかな?それ自体は個性だし強みでもあるんだけど、毎回だとワンパターンになっちゃう。アンサーがもちっと返せるようになればかなりいいんだけどね』
桂利奈(……そう言われて、ショックというよりすっごく納得した。ネタ以外で攻撃されると途端に勝てなくなっちゃう。それでもめげずに立ち向かうところを会長は心臓がタフだって言い方してくれたけど……でも実際はただ諦めてないだけで勝敗は明らかになってた)
桂利奈(だから……今回の大会ではもっと強くなろうと練習した。アニメ系のネタは持ちつつ、それ以外の部分も対応できるように……フロウも工夫したり)
桂利奈(1回戦は完全にアニメネタで私のキャラクターを押し出した。だからこそこの2回戦の戦い方は……)
桂利奈「カルパッチョさん」
カルパッチョ「なんでしょう?」
桂利奈「次の試合、私はアニメネタ使いません」
カルパッチョ「……何故ですか?」
桂利奈「前に会長にも言われたんですけど、ネタばかりだとメリハリが無いというか……相手もこっちの手がわかる分、戦いやすくなっちゃいますし……バトルに勝つためにも、自分がもっと強くなるためにも、必要な気がして……」
カルパッチョ「………………」
桂利奈「だ、だめですか?」
カルパッチョ「……いいえ。スタイルは人それぞれですから」ニコリ
桂利奈「あ……」パァァァ..
カルパッチョ「真面目すぎなくても大丈夫ですよ?臨機応変に。もし必要になれば、前言撤回して次の試合でもアニメネタ使っていいですからね?どちらにせよ、私がライミングで繋げますから」ニッコリ
桂利奈「はい!ありがとうございます!」
桂利奈(カルパッチョさんが優しいお姉さんでほんとによかったー!)
アンチョビ「準々決勝……これを勝てば準決勝だ」
ナオミ「おいおい。プレッシャーを感じるにはまだ早いんじゃないか?参加チームが少ないんだ。準々決勝だが全16チームのトーナメントだから実質まだ2回戦だぞ?」
アンチョビ「う、わかってるが……」
ナオミ「あまり気負わなくていいと思うよ」
アンチョビ「しかし……『じゃなかった』という口癖がつい出てしまうのが……」
ナオミ「それも個性だ。とにかくありのままぶつかればいい」
アンチョビ「ううむ……」
ナオミ「MCネームも『ドゥーチェ☆アンチョビ』から『アンチョビ』に変えたんだ。心機一転の気持ちで挑めばいい」
アンチョビ「…………そうだな!うだうだ悩むのは私らしくない!楽しめなくなるもんな!」
ナオミ「その意気だ。サンダースもそうだが、一番大事なのは楽しめるかだ。そこが抜けてたら参加する意味がない」フッ
アンチョビ「よおし!じゃあ目指すは試合を楽しむこと!そして準々決勝突破…じゃなかった、優勝だー!!」
ナオミ「うん、同意見だ。さあ行こう」
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