【デレマス時代劇】一ノ瀬志希「しあわせの白い粉」
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7:名無しNIPPER[sage]
2017/08/19(土) 08:06:12.71 ID:GVuX5Nn80
早苗は広場で、牛の死体から皮を剥いでいる女に声をかけた。

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

女は怯えたように後ずさり、豊満な胸が、彼女の動揺を表すように揺れる。

だが、逃げ道は他の同心達が塞いでいた。

「この場所を仕切っている人を教えてくれない?」

早苗の質問に女は口を噤み、睨むというには、か弱すぎる瞳で見返してきた。

それから互いに黙りこくっていたが、そのうち都が女の前に出た。

「これでどうか…」

都は懐から小判を取り出して、そっと相手の胸に忍ばせた。

早苗はそれを咎めようとしたが、他の同心達が彼女を制した。

女はきょろきょろと辺りを見回したあと、集落の入り口にある、

一軒のぼろ小屋を指差した。

そこに、この集落の頭目がいるらしい。

窓、裏口を固めさせて、早苗はそのぼろ小屋の戸を叩いた。

だが、腐食していて指がしんなりとめり込むだけで、音を立てない。

しょうがないので早苗は無理くりに戸を壊して、立ち入った。



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