38: ◆MDLuqI.OVk[saga]
2017/08/19(土) 02:55:39.63 ID:O3KpuLqX0
唯に手を引かれ、俺は外にでた。
ライブはショッピングモールの近くの敷地を借りて行う。その方が通りすがりの客の注目も集められるだろうという狙いからだ。同じことを考える者も多くおり、他のプロダクションのアイドルも時たまライブをするらしい。そのため敷地を借りたいとお願いしたら、二つ返事で了承をくれただけでなく、楽屋まで準備してくれた、
既にミニステージと音響周りは用意されており、あとは唯が上るだけの状態だった。
本番開始まであと2時間あるというのに、早く来たファンがぞろりと並んでいた。やはりクローネによる宣伝効果は絶大なのだろう。それに加え、冬のライブで唯のことを知ったファンも多くいるのだろう。あの時のライブで販売したバッジをつけているファンも見かけた。
「わぁーっ見てみてプロデューサーちゃん!唯のバッジ付けてくれてるよ〜。あっあの人も!」
唯は自分のグッズを身に着けているファンを見つけては嬉しそうにはしゃぐ。
「楽しそうだな」
「当たり前じゃん!今日みんなが来てくれたってことは〜、みんな唯のことが好きで来てくれたんだよ?じゃなきゃ来ないじゃんね。だから唯は精一杯、みんなと楽しむんだっ☆」
「…そうか」
唯は真っすぐでひたむきだ。いつだって人が悲しむようなことはしないし、常に周りと楽しむことを考える女の子だ。
きっと、今日という日を通してファンに伝わるだろう。
「そろそろ戻って準備するか」
「うんっ」
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