23: ◆MDLuqI.OVk[saga]
2017/08/18(金) 00:32:23.72 ID:0HZOAoI20
「…プロデューサーちゃんなんか元気無くない?どしたん?」
「え?いや、そんなことないよ」
「あるって〜。唯はすぐわかっちゃうんだから!」
言える訳ない。唯たちが新曲を披露するライブのチケットが予定よりも売れてない、なんて。丁度ライブはクリスマスで、予定がある人も多くいるのだろう。そこも想定してチケット販売に臨んだが、現実はそれ以上に売れなかった。色んなところに売り込みにも行ってるが、結果はまずまずだった。クローネとしてではない初のライブがしらけてしまっては、唯もガッカリするだろう。
「本当になんでもないぞ。心配してくれてありがとう」
「…。プロデューサーちゃん、唯には言えないことがあるのかもしれないけど、唯はどんなときだってプロデューサーちゃんの味方だかんね!
プロデューサーちゃんが悲しいときには、唯がばびゅーんってプロデューサーちゃんのところに行くから!」
「唯…」
無理にこちらの事情を聞く訳でもなく、気を遣ってくれた唯に胸が熱くなった。アイドルに心配させるなんて情けない。
「ああ、ありがとう!」
ライブは、もう少しまで迫ってきていた。
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