19:名無しNIPPER[saga]
2017/08/20(日) 20:05:37.15 ID:xYhzr70nO
母「最後まで、話を聞きなさい、このおばか。
幼馴染み様から、あんた宛てに手紙を預かってるのよ。だから、本人に直接会ったのは気まずかったのかと思ったの」
俺「て、手紙!?どれだそれ」
母「ほら、読んでみなさいな」
母の懐から出でた、一枚の手紙を引ったくる。
たしかに、宛名に達筆な字で俺様へと書いてある。
天井に透かしてみるが、内容は読みとれない。
神妙な気持ちで、封を解くと甘い桜の香りが鼻孔に広がった。もっと嗅ごうと鼻の穴も数倍に広がる。
母「どう?」
俺「いひひひぃ…」
母(気持ち悪い子ねぇ。こういうところ、お父さん譲りだわ)
10回ほど読み直して、俺は内容を理解した。
至上の幸福が、身体に行き渡るのを感じる。
気味悪げにみていた母が身を乗り出して尋ねる。
母「で、どうなの」
俺「あのね、幼馴染み様が、今度、俺と、二人きりで会いましょう。だって」
母「え、嘘」
俺「ヤッタァァァ!!ウォ!ウォ!ヒヤァアァァァ!!!」
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