25:冴木[sage]
2017/09/02(土) 20:32:19.69 ID:ujsei715O
歌鈴「す、すみません、美波さーー」
歌鈴の声は途中で途切れる。
歌鈴が美波の匂いを知覚した途端、彼女の脳内に未知の感覚が稲妻のように走ったからだ。
始めは甘い匂いと感じた。
自分と同性の汗の匂いにしては芳しく感じたからだろう。
少し経ち、汗に混じった柔軟剤の芳香の判別がついた途端に違和感を覚える。
自分の身体に流れる血が熱い。
当たり前であっても普段頓着しない血の流れに束の間匂いから思考が離れる。
その隙を突くように汗独特の不快を感じさせる臭さに思考を引かれる。
そして、彼女は、知る。
普段嫌って止まない臭いが好ましい。
複数の絡み合った匂いが心を掻き立てる。
この感応の先、未だ知ることのなかった快感が歌鈴を襲う。
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