女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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44:名無しNIPPER[sage]
2017/08/16(水) 20:46:44.05 ID:zemz0oy80
「私はね、自分が正しいって思ってた」

 善意の押し付けは独善行為だ。それはとっくに彼女と話し合ったことで、そういうことはしないと互いに決めていた。

「私は失敗したんだよ」

 もともと、彼女は押しつけ善意の独善者だったのだ。それは間違っていると、途中で気づいて止めた。でも、周囲の目には、いったんついた印象は、彼女をそういうやつと見る。

 処世術、対人関係の基本。

 最初に間違えた彼女は、次が正しくても色眼鏡を通してみられる。

「どうすればよかったのかなあ。ふふふ」
「……」
「キミは私が間違ってたと思う?」

 何と言おうか、なんと庇おうか。下手な嘘はただ彼女を傷つけるだけだ。
 だから「そうだよ」と僕は言った。

「そうだよ、ね。そんなこと、聞かなくてもわかってたんだよ。つまらないこと言ってごめんね」

 彼女は賢い。間違いを認めることができる。だが、完璧な人間など存在しない。ミスをした後の行動をほぼ完璧にできても、ミスをゼロにするということはできない。
「それでも」と僕は言う。
「現時点のきみは間違っちゃいなかった」
「ふふふ。慰めてくれるの?」



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