女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 18:14:02.04 ID:/6Xwlc9Z0

『我々の命は常に犠牲の上に成り立っている。我々が住むのは犠牲の都市だ』
人が一人を犠牲にし、ようやく自分たちは生きていられる。それを忘れないための、自戒の言葉。
それは頭に浮かんだ最初の言葉だった。とても、信じられなかった。
「……どういうことですか」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 18:15:08.36 ID:/6Xwlc9Z0
……どうしてこんなことになっているんだろう。
じゃあ防げたのか?と自問する。まさか、そんなはずはない。
確かに、彼女の魔翌力は高めだった。「まあ、あんまり意味はないけどね」と彼女は言っていた。実際、日常生活で魔法というものは不要だった。……魔法というのは実に、犠牲のためにしか使い道がないもりだった。
沈黙。咳払い。溜息。
「私が話そう」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 18:15:49.85 ID:/6Xwlc9Z0
「娘はね、あなたのことが好きだったみたいなの」と彼女の母は言った。なにかをこらえるように、それだけを言った。
頭が痛い。立ち上がるもふらつく。
「失礼……します」
「気を付けて帰りなさい」
「はい」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 18:16:31.62 ID:/6Xwlc9Z0

私は娘を救おうとしただけだ!私たちは関係ないじゃない!せめて子供だけは……



6:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 18:16:59.28 ID:/6Xwlc9Z0
処刑は市街地、誰にでも見られる場所で行われた。最初はたくさんのやじ馬がいた。だが最初の一人が処刑されたあと、その場に残っているものはほとんどいなかった……。
つまり、卓也が言っているのは。
「親が死んでも……いいの?」
「本人が望んだんだ」
「それでも……」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 18:18:42.59 ID:/6Xwlc9Z0
地の文SSです。不慣れなところもありますが、よろしくお願いします。
書きためがあるのでしばらくしたらまた来ます


8:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 18:57:01.68 ID:TY3clQRi0
もうちょっと間を開けた方がいい
読みにくい


9:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 20:02:52.13 ID:/6Xwlc9Z0
わかりました。そうします。感謝です


10:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 21:34:43.48 ID:pGPCXHXY0
期待


11:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 22:27:55.79 ID:nXsedq6j0
カクヨムで見たような……?


12:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 22:37:42.61 ID:/6Xwlc9Z0
暗い照明が地を照らす。
この地下都市では、夜を表現するために暗めの明かりが用いられる。朝はもっと明るい光だ。

大勢の人々がたむろしている。息苦しい、むせかえるほどの人ごみ。
流されていく。行き場のないまま。なにもみえないまま。
以下略 AAS



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