【咲-saki-】シロ「君が教えてくれた青空を」
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 01:56:24.28 ID:58bg+DvZ0
絵筆が手に馴染んできたのはいつ頃だったか。
水彩画、なんてそれこそ学校の授業でしかやったことがなかった私が、いつの間にか画材まで揃えている。
休みの日の、一人の時間の大半をキャンバスを載せたイーゼルの前で、なんて想像もしていなかった。
3:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 01:58:02.91 ID:58bg+DvZ0
塞「おひさ、シロ。今日は遅れず来たじゃん」
蝉の声が空間を埋め尽くすような中で、彼女は待っていた。
赤サビだらけのバス停の小屋、その中のベンチに座る、いつもより少し、オシャレをした彼女。
4:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 02:00:58.99 ID:58bg+DvZ0
塞「今回はちゃんとオシャレしてきたじゃん」
シロ「胡桃にさんざん言われたし………前に一緒に買いに行ったし」
5:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 02:02:17.37 ID:4ni83Our0
咲-Saki- 全国編plus 大型アップデートの勢いでたてたな!
6:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 02:05:22.55 ID:58bg+DvZ0
塞「そういえば、絵の進捗はどうですかね小瀬川画伯」
シロ「実家の家業の合間に描いてるだけだし、そこまで進んでないよ………もうちょっとだけど」
塞「へえ。じゃあ、また見せてよ。完成したら見に行くから」
7:>>5 コミケ会場の野外モニターでテンションマリモッコリでした[saga]
2017/08/13(日) 02:07:24.23 ID:58bg+DvZ0
………どこまでお見通しなのか。
塞「エイちゃん、元気かな。手紙はよくやりとりしてるけど」
8:>>5 コミケ会場の野外モニターでテンションマリモッコリでした[saga]
2017/08/13(日) 02:08:59.40 ID:58bg+DvZ0
集合場所に指定していた喫茶店、その店の前でカメラを構えている姿。
あの時代から1センチも変わっていないその体躯に見合わぬ巨大なカメラを操る、その姿。
胡桃「あ、きたきた。久しぶり、二人とも」
9:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 02:12:28.52 ID:58bg+DvZ0
塞「豊音はまだ?」
胡桃「もう少しでつくと思うよ。さっき連絡したら、先に注文して休んでてって」
シロ「そっか………じゃ、アイスコーヒー………」
10:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 02:20:11.70 ID:58bg+DvZ0
取り出したのは―――白い箱に、七つの星が刻印されたそれ。
世間一般的に、煙草といわれるもの。
一本を取り出して咥え、安物のライターで火をつける。風下の席に座ってよかった。
11:名無しNIPPER[saga]
2017/08/13(日) 02:24:41.02 ID:58bg+DvZ0
塞「豊音、久しぶり」
胡桃「元気だった?」
豊音「うん!村の役場も、少し仕事が落ち着いたからねー」
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