光は渡し人です
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74:名無しNIPPER[saga]
2018/05/16(水) 13:42:25.40 ID:8igj3xGM0
ひかり「最近はどう?」

美也「......その前に、えっと」

美也「怒ってないか?」

ひかり「なんで?」

美也「娘突然家から出て行って、相談もなくどうか行っちゃって」

ひかり「うん、怒ったよ」

ひかり「外で悪い男に騙されてないか〜事故はあるかって毎日心配しているのよ」

律「ご......ごめん」

ひかり「でもね、もう怒ってないよ」

ひかり「無事に戻って着てくれば、それでいい」

律「......」

美也「......そうだね、あなたはそんな人だったね」

律「......私は、六歳の子供がいます」

ひかり「やはり騙されたか!?」

律「ううん、騙されるより......前の戦争で掴まれてしまった」

ひかり「......顔覚えているか?」

母さんは滅茶苦茶怒っている

律「ううん、もう大丈夫」

律「......その息子は今、小学校にいます」

律「一般ではない成長で、彼はもう小学生と同じ身長になってしまった」

ひかり「......私も、使い魔と同化し続けた今、体は昔のままだった」

ひかり「......息子はどうした?」

律「息子の体に、冥土渡しがあります」

ひかり「......えッ?」

律「今は渡し人としてやらせたんですか、いつまで続けられるかわかりません」

ひかり「......」

律「渡し人の運命は知っているか? 母さん」

ひかり「そうね、少し耳に入れるくらいの噂は知っている」

ひかり「......浄化、できないのか?」

律「できます、でも......引導の歌は出来ない」

ひかり「......それじゃ、自分の体にいる穢れを浄化できないではないか?」

律「はい」

ひかり「......それで?」

律「村正を......貸してくれますか?」

ひかり「......律、私は一度もあの子と対面したことはありませんよ」

ひかり「托せる者なのか、実際に見なければわかりません」

律「わかった、連れてくる」

ひかり「......律」

律「......母さん」

ひかり「どんなこと会っても、あなたは雁淵家の者よ」

ひかり「いずれ、あの子と一緒にご飯でも食べましょうか」

律「......はい」

ひかり「あなたの使い魔は、今もあなたを待っているよ」


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