109:名無しNIPPER[saga]
2018/06/09(土) 09:10:24.96 ID:/nfYQOj10
近付いてきたのは高校生らしい女の子だった
彼女の体から......今まで感じえない穢れが纏っていた
光「まさか......今までの悪霊はあなたが!?」
「その通り〜」
光(......この人は、今までの悪霊を作った犯人か!?)
「私はずっとあなたを見ていたのよ、特に傷だらけの時ね」
「まさしく、今まで会った渡し人と同じね」
光「私は渡し人くらい、知っているだろう?」
警戒も落とさず、刀を抜こうとしていた
「さァ、抜きなさい」
私の意図を知った彼女は私をからかうのように私を怒りたいらしい
「......でも無理ね」
光「......結界か?」
今までの刀を抜くには、刀を触った感触があったんだ
でも今、やっているのはただ空気を触るだけだった
「そうなんですよ〜渡し人の能力すら外界に届かない最高の結界よ」
「えっと、五年前面白くて作ったんだ」
「てへぺろ☆〜」
光「......」
光「なんで私を、あの頃の記憶を見せたんだ?」
「なぜって?」
光「あの記憶を見せたのはあなただろう?」
「いいや、わたしではないよ」
「単なるフラッシュバックよ、今までなかったはずだろう?」
「その理由はね、あなたの体にいる穢れの卵はもうすぐ出産するからだ」
光「!?」
「ほら、覚えているか」
「五年前の今、私は何をあなたに託した?」
「あァ、知る分けないね、あの時あなたはもう死んだから」
「私はあなたを助けるために、あの卵をあなたの体に入ったんだよ」
光「しん......だ?」
「そう!死んだよ」
光「......そう、か」
「あら、驚いていないね」
122Res/136.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20