翔太郎「学園艦?」フィリップ「ゾクゾクするね」
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62: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/09/03(日) 11:12:13.81 ID:udNgOEPso
目を覚ましてまず、体全体の鈍痛を感じた。
次に、視界を埋め尽くすのは事務所の天井であることがわかり、相棒の声が聞こえてきた。

フィリップ「翔太郎、気がついたかい!」

翔太郎「ああ、助けてくれたんだな、フィリップ」

フィリップ「いや、それは」

優花里「お兄さんは西住殿と一緒に運ばれてきたんです。私たちは受け取っただけで……」

翔太郎「なんだって?」

亜樹子「あ、みほちゃんも起きたよ!」

優花里「西住殿!」

翔太郎「何がどうなってやがんだ……」

フィリップ「翔太郎、一度状況を整理しよう」

翔太郎「ああ、そうだな」

鳴海探偵事務所には、普段あけない扉がある。
玄関を入ってすぐ左、俺愛用の帽子が所狭しと掛けられたその扉の先には

みほ「うわぁ〜!」

優花里「まさしく秘密基地ですね〜!」

フィリップ「ラボ、と呼んでくれたまえ」

翔太郎「はは、ちょっとしたもんだろ」

コンクリート打ちっぱなしの空間に金属製の足場が組んである。
壁面にはホワイトボードが何枚も貼られ、フィリップの自由な思索の跡が一面に広がる。
そして足場のない部屋の中央には、何やら土台のような構造物と厚みのある背丈ほどの大きなメダルが直立していた。
とまあ、今は敢えてぼかして描写することにする。


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