翔太郎「学園艦?」フィリップ「ゾクゾクするね」
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34: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:03:53.36 ID:z5jdHHQLo
杏「小山、みんなを集めよう」
柚子「わかりました」
このままでは修学旅行の円滑な実施が不可能だと判断した杏は、
35: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:04:37.93 ID:z5jdHHQLo
桃「みんな、くつろいでいたところすまない。先程五十鈴と秋山がドーパントと呼ばれる怪人に襲われた」
柚子「この町ではドーパントはよく出るそうなんだけど、それに変身してたのが黒森峰の子だったの」
桃「彼女は戦車道チームの一員だそうだ」
36: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:05:08.95 ID:z5jdHHQLo
そど子「ちょっと、そんな危ない町になんで連れてきたのよ!」
典子「黒森峰の子って、どういうことですか!」
歴戦の戦車道チームの生徒たちとはいえ、普段は普通の女子高生だ。
37: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:05:35.66 ID:z5jdHHQLo
みほ「……続けてください」
杏「ありがとう、西住ちゃん」
西住みほは、翔太郎の受け取った気弱という印象とは裏腹に戦車道チームを率いる隊長である。
38: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:06:06.55 ID:z5jdHHQLo
桃「オホン、知っての通り修学旅行の最終日に黒森峰と合同の戦車道の試合を行うことになっている。
しかし事件が起きている以上通常通りの開催は困難だ」
柚子「試合の中止にとどまらず、修学旅行自体を中止して航海に戻るべきという意見も学園艦からは出ています」
39: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:06:36.60 ID:z5jdHHQLo
麻子「事件の全容をつかめないまま船を出したら、犯人を乗せて海に出ることにもなりかねない」
沙織「それもそうよねえ」
左衛門佐「大坂の陣」
40: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:07:31.03 ID:z5jdHHQLo
翌日、みほは優花里と二人で黒森峰の学園艦に乗り込んだ。
みほは一人で行くつもりだったのだが、途中まででもいいから付き添うと優花里が譲らなかったのだ。
優花里「西住殿、ここからは一人で行かれるということですが、大丈夫なんですか?」
41: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:07:59.52 ID:z5jdHHQLo
みほは優花里から目をそらした。
そこに思いがけない人物が現れる。
翔太郎「おっ、面白そうな話してんじゃねえか。お兄さんとも話さない?」
42: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:08:38.91 ID:z5jdHHQLo
思いがけない再会があったが、俺の目的はガイアメモリ製造工場を突き止めることだ。
フィリップの『検索』に頼るまでもなく、俺自身の調査で学園艦が怪しいことは突き止めた。
協力者の風都イレギュラーズたちを中心とした地道な聞き込み調査だ。
なにより『ミュージアム』亡き今、ガイアメモリ流通のルートはかなり限定される。
事件発生と同じタイミングで風都にやってきた巨大建造物を疑うのは当然だ。
43: ◆naranciafLZ1[saga]
2017/08/12(土) 15:09:12.82 ID:z5jdHHQLo
翔太郎「マンホールから簡単に降りてこられたのは良いが、まるで迷路だな」
フィリップ(電話)『ルートは既に検索済みさ。安心すると良い』
翔太郎「ああ、頼りにしてるぜ。相棒」
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