ダイヤ「貴女と選んだ」千歌「道の先で」
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22: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/14(月) 13:49:16.18 ID:3eNuSAZNo


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予兆はあった。


ダイヤ『はい、黒澤です。……え? 明日のお稽古はお休み? ……はい。はい。……わかりました。』


最近、自分のお稽古事が頻繁に休みになるようになった。

理由は──なんとなくわかる。


ダイヤ『……。』


考え事をしながら、ぼんやりと開きっぱなしになった、自分のガラパゴス携帯を見つめていると。

手元のソレから簡素な着信音が流れる。

画面には【高海千歌】と表示されていた。


ダイヤ『もしもし』

千歌『あ、ダイヤさん? すごい、すぐ出てくれた!』

ダイヤ『たまたま今、携帯を開いていたところだったので』

千歌『ホントに? えへへ、私たちなんか繋がってるみたいだねっ』

ダイヤ『もう……それで、どうかしたの?』

千歌『あ、うんっ 声……聞きたくなって。』

ダイヤ『千歌さん……』

千歌『ん……?』

ダイヤ『?』

千歌『ダイヤさん、何かあった?』

ダイヤ『……え?』


一言二言しか交わしていないのに、千歌さんはそう言う。


ダイヤ『……わたくし、何か変なこと言ってましたか?』

千歌『うぅん、何か言ってたとかじゃなくて、なんとなくなんだけど……』


噫そうかと思う。

わたくしは本当にこの人と繋がっているのかもしれない。


ダイヤ『……。あの……わたくし──』





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