256: ◆Lxb6fygZEa/I[saga]
2017/08/12(土) 22:20:54.01 ID:Y2iq5Au30
……そんなときだ。
俺はある観光客の観光先を案内していた。
かなりの金持ちでご老体だった。俺は最新の注意を払って案内した。
その観光客はよりにもよって危険なルートを観光すると言ったからだ。
だけど俺は……どうしても危ないと感じ、嘘のルートへ連れていった。
でも、それが間違いだったらしく……
前日の激しい雨で地盤が緩んでいたのか、足元が崩落を起こした。
観光客は崖へと真っ逆さまに落ちていき……俺だけが生き残った。
そして俺は……
【金に目がくらみ、自分の命を優先した案内人】
と、世間からバッシングを受けこの才囚学園に来ることになった。
酷いこともあったもんだ。でも、周りから見ればきっとそうなるのだろう。
俺は諦めて、才囚学園の招待状を受け取った。
才囚学園に行き、自分の才能を見つめ直し更生できれば。
あの観光客への償いにもなる……そう信じていたから。
……あっ、ここが体育館か?
凍りついた扉をゆっくり開けて、体育館へと足を踏み入れる。
────絶望はもうすぐそこだ。
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