12:znAUHOH90[sage]
2017/08/10(木) 19:58:39.13 ID:06oxNczP0
Pさんの頬っぺたに、戸惑いが差した。
「次、あたしでしょ。投げてくるね。」
なにか言おうとしたPさんの手からするりと抜けた。
わざと目と目を外して、背中を向ける。
「いつから?」
ダーツ盤の青白いディスプレイ越しに、Pさんの姿が見える。
そーゆー言い方、好きじゃないな。
「んー? 15歳の頃くらいからかな。」
「出会った頃からじゃねーか」
「そーだね。」
あたしは今夜で、隠すのはヤメにするんだ。
だからさ、Pさんもハッキリさせよう。
「あきっぽいシューコちゃんがさー」
すとん。ブルに入る。
「5年も片思いはさ、辛いんよ」
お、またブル。
ハットトリック出るかー?
「実らないなら……もうさ! スッパリ……諦めさせてよ」
緊張の第三投目はカン、って間抜けな音がして。
尻切れになっちゃったあたしの言葉とおんなしように、刺さらず落ちた。
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