66: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:37:32.98 ID:c5e7bYk30
*
レッスンはつつがなく終了し、その場にどっと座り込む。
そこであることに気が付いた。
今日はプロデューサーが珍しく見に来なかった。
もちろん、毎日見に来てくれていたわけではないけれど、来られない日は連絡をくれていたから、ちょっとだけ心配してしまう。
何かあったのかな。
自分のタオルで汗を拭いながら、考えていると、勢いよく扉が開いた。
「遅れてごめんなさい!」
肩で息をしながらプロデューサーがやってきた。
遅れた理由を聞いてみたら、なんでもお仕事が立て込んでいたとか。
でも、食事に誘った手前、遅れるわけにもいかず全速力で片付けて来たらしい。
別に、怒ったりしないから、遅れるって連絡くれたらいいのに。
めちゃくちゃ必死なプロデューサーがなんだかおかしくて、吹き出してしまった。
「渋谷さん……?」
「ぷっ、ふふふふふ。ちょっと、ごめん。面白くって」
123Res/80.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20