渋谷凛「輝くということ」
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14: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:09:45.76 ID:c5e7bYk30



下の階に降りると、父が新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた。

「あれ。早いね」

「うん。目が覚めちゃって」

「ははは、入学式だからか」

「そうかも」

「ま、頑張れよ。父さんは店番しないといけないから入学式は見に行けないけど」

「うん。……朝ご飯、作ろうか」

「いいよ。もう三十分もしたらお母さんも起きてくるだろうし」

「……気を紛らせたくてさ」

「じゃあお願いしよう」

「ふふっ、ありがと」

パジャマのままキッチンに立ち、手を洗う。

食パンを二枚オーブントースターに入れて、時間を設定。

それから冷蔵庫から卵とベーコンを取り出してフライパンに油を敷き、火にかけた。

フライパンにベーコンと卵を乗せると、じゅーっという音と匂いが鼻をくすぐって食欲をそそる。

程無くしてできあがったベーコンエッグをお皿へ移し、トースターからこんがりきつね色になったトーストを取り出す。

あつあつのトーストの上にベーコンエッグを乗せて、父の元へと持って行った。

「おおー、ありがとね」

「簡単なやつだけど……」

「すごいおいしいよ」

「ならいいんだけどさ……デザートにオレンジでも切る?」

「いや、これで十分。凛も食べたらせっかく早起きしたんだからハナコの散歩行って来たらいいよ」

「うん」

「リード、離しちゃダメだぞ」

「わかってる」



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