【ミリマス】志保「愛する貴方へ、一生のお願い」
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48: ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/08/17(木) 22:57:18.28 ID:VMeOwtrv0

「…お風呂で私が言った事ですけど…好奇心半分、本気半分っていう。その本気の方の話です」

「あぁうん。教えてくれるのか?」


期待の色を示す彼の問いには答えず、平静を装いながら話し始めた。


「…あれは貴方が現状の私に対しての評価と自己評価を照らし合わせてこれからの参考にする為です」

「…んん?」


…しまった。思わず早口で言ってしまった。


「だから…あー…」


だめだ、伝わってない。…うぅ。


「わ…私を選んで良かった、って…思って貰う為です」


やっぱり、この人に心の内を明かすのは中々慣れない。恥ずかしい。

けど、伝えられない事の方がずっと嫌。


「そんな事か。そんなの今でも思ってるよ」


私はゆっくりと首を振った。首を傾げる彼に、私はその理由を告げる。


「違います。今思うだけじゃだめなんです」


「これから何十年も一緒に過ごして…貴方の最期の時に、私を妻に選んで良かった、って…志保と歩んだ人生は幸せだったって、心の底から思わせてやるんです」


そう、彼の覚悟に応える為に。彼が一生かけて約束を守ってくれるのなら、私は一生かけて彼を幸せにしよう。


この世の男性の誰よりも、この私の手で。


「……志保…」

「っ…」


熱の篭った二つの視線がぶつかり、二人の距離が近づく。このまま…。



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