30: ◆6QdCQg5S.DlH[sage saga]
2017/08/05(土) 03:27:35.92 ID:FqcG0Fn80
モバP「どうして……か」
クラリス「はい」
クラリス「……お聞かせ願えればと思います」
モバP「……」
モバP「……一つだけ勘違いしていることがあるな」
クラリス「?」
モバP「俺は妖怪退治専門じゃない」
モバP「人に害を為すモノを除霊しているだけだ」
クラリス「……」
モバP「だから、それが人に害を為すのなら」
モバP「特に、俺の仲間へ危害を及ぼすのなら」
モバP「人であろうと、霊であろうと、妖であろうと――」
モバP「――神であろうと、除霊するだけだ」
クラリス「……」
モバP「……もっとも、その力はまだ俺には足りてないんだがな」
クラリス「その仲間が……人以外でも?」
モバP「……」
モバP「人に害を及ぼすもののために戦う……これは、寺生まれとしての理由だ」
モバP「そして、仲間に害を及ぼすもののために戦うのは、俺としての理由だ」
クラリス「……」
モバP「クラリスの境遇は聞いた。理解は難しいだろう」
モバP「しかし、これが俺の答えだ」
モバP「仲間だと思ったなら、たとえ人であれ妖怪であれ神であれ仲間であり、敵だと思ったなら敵だ」
モバP「……質問の答えはこれでいいか?」
クラリス「……はい」
クラリス「ありがとうございました」
モバP「どういたしまして」
モバP「……とはいえ、これはあくまで俺の話だ」
モバP「クラリスは、自分が信じる道を進めば良い」
クラリス「……もちろん、そのつもりです」
クラリス「ただ、参考までにと」
モバP「……そうか」
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