ある門番たちの日常のようです
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7: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/05(土) 01:22:12.70 ID:zgtgNmUDO
日本海側、特に竹島と尖閣諸島に築かれた鎮守府は名目上“深海棲艦が日本海側に出現した際の予備防衛戦力”とされているが、それが“建前”に過ぎないことは国内外の誰もが知っている。

要は、この二島に対して深海棲艦の出現前から“領土的野心”満々の某国とか某国への楔だ。

そして、深海棲艦に対するものとは別方向で国防の要だった拠点から戦力を動かさなければいけないほど、事態はこれまでになく逼迫しているとも言える。

「日本には及ばないとはいえドイツは欧州最大の艦娘保有国だったんだ。その国が艦娘戦力のほぼ九割と国土の半分を失ったわけだからな。

俺たちは末端だから又聞きの又聞きだけど、司令府の方じゃいつ日本が“第二のドイツ”になりゃしないかと戦々恐々らしい……ん゛ん゛っ!!」

本格的に一息入れるべく伸びをしながら俺は門番の兄の方を見上げた。

「海上自衛隊本体の方はどうなんだ?この分だと相当大きく動いてそうだが」

( ´_ゝ`)「動かなかったら頭おかしいだろ常考」

(´<_` )「海自だけじゃなくて陸自、空自もかなりピリピリしてるぞ。在日米軍も見てる限りだと戦力移動が頻繁だ」

肩を竦める兄の後を、即座に弟の方が受ける。甘党の彼は胸ポケットからいつも持ち歩いている老舗菓子メーカーの飴を取り出すと、それを一粒口に放り込んだ。

(´<_` )「身近なところで言えばお宅にももう連絡が行ってるだろうが猫山と椎名の北部方面への転属、それから艦娘寮の守衛だった清水一曹も原隊復帰。あとデカいところだと、防空艦隊のヨーロッパ派遣に伴う艦隊再編だな」


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