ある門番たちの日常のようです
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61: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/14(月) 23:11:48.77 ID:LdiSRF6L0


( ФωФ)「────そして、滅びの危機に直面していた祖国を救うべく全てをなげうって戦った街が、今度は自ら滅びの危機を招くか」

我が輩は戦闘指揮所を兼任する輸送機────マクドネル・ダグラス社製軍用機C-17の中で、モニターに表示される数々の数値を眺めつつ小さく息をついた。

飛び交う通信の断片的な内容とモニター上を流れていくデータを結びつけ、処理し、整理する。そうして見えてきた現状だが、まぁ、我が輩たちからすれば「いつも通り」と言わざるを得ないものだ。

('、`*川「ムルマンスク、危機的な状況です」

( ФωФ)「だろうな」

オペレーターの一人がインカムのマイク部分を押さえながら報告してくるが、その声は至極冷静。彼女からその報告を投げられた我が輩も、特になにか感じるわけでもなくただ頷く。

疾うの昔に、聞き慣れた報告だ。彼女も、我が輩も。

諸々の紆余曲折を経てこの“海軍”が発足された頃より、我が輩たちに楽だった戦場など存在しない。

そして、いかなる情況においても我が輩たちの役割は常に同じ────“深海棲艦の根絶”だ。

( ФωФ)「………とはいえ、なぁ」

ここに至る経緯を思い出して、再び口からため息が漏れた。

( ФωФ)「本当に、自称“平和主義者”はろくなことをしない」


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