ある門番たちの日常のようです
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368: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/14(土) 01:01:04.64 ID:1FFMfYnF0











彡(゚)(゚)《イスラームの奴等が絡んでましたわ》

(゚、゚;トソン「…………」

日本国内閣総理大臣・南慈英からアポイントも無しに突然かかってきた電話。ワケもわからずに取ったトソン=カーヴィルに叩きつけられた、第一声がこれだった。

二重三重の衝撃に、最早自分が何に驚いて黙ってしまったのかすら把握できていない。何の事前連絡も無しに突然電話を掛けてきたこの島国の長の傍若無人さに対してか、突然飛び出してきた“イスラーム”という単語に対してか、或いはそれらに何一つ反応を返せずフリーズしてしまった自分自身に対してか。

彡(゚)(゚)《おーい、寝とらんやろなpresident》

Σ(゚、゚;トソン「はっ…?」

呆けて現実から離れかけた彼女の意識を、耳元でがなり立てる彼独特のイントネーションを持つ英語が繋ぎ止める。……危ないところだった、首脳会談中に意識を失い返事できずとなれば口うるさいマスコミ共が嬉々として健康不安説を書き立てるところだったろう。

(゚、゚;トソン「失礼、Mr.MINANI。それで、イスラームが絡んでいたというのは今回のムルマンスクの件で間違いありませんか?」

彡(゚)(゚)《当たり前やんけ。ワイらが情報せなあかんこの手の話題なんて今はこれくらいしかないやろ》

なるべく丁寧に話そうと心がけるトソンに対し、南の口調はよく言えば砕けた、率直に言えば品位の欠片もない喋りでズケズケと会話を進めていく。

舌が錐でできている、などと他国のメディアでも取り上げられることがしばしばあるが、会話の主導権を握る機会がなかなか得られないため特にトソンは彼のしゃべり方を苦手としていた。


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